アコースティックギター録音入門

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マイク

マイクには様々な種類があります。
音楽制作でよく使われるマイクは次の2種類です。

また、マイクには指向性があり、状況に応じて適切なマイクを使う必要があります。
それぞれの特徴を見ていきます。

ダイナミックマイク

音楽スタジオやカラオケでよく見かけるマイクです。
耐久性が良く安価です。
中低音域の特性が良いが、高音域特性があまりよくありません。
SHUREのSM57、SM58が超定番です。1万円ほどです。
58

コンデンサマイク

高音域特性に優れていて生楽器の録音に最適です。
ダイナミックマイクに比べると高価です。
耐久性が悪く、振動や湿度に弱いので取扱いには注意が必要です。

コンデンサマイクはケーブルをつないだだけでは動きません。
コンデンサの原理を利用した構造のため、稼働させるには電圧をかける必要があります。
これをファンタム電源と言います。
ファンタム電源の電圧はマイクによって違います。
48ボルトが一般的ですが、24ボルトや12ボルトというマイク、また単3電池1本の1.5ボルトというマイクもあります。
コンデンサマイクを購入するときはファンタム電源をどのように供給するかを考える必要があります。
一般的には、48ボルトであればマイクプリアンプ(ミキサーやオーディオインターフェース)から供給します。

音楽制作ではNEUMANN社のU87という有名なマイクがありますが、25万円ほどします。
さすがに、なかなか手が出ませんね。
楽器録音用コンデンサマイクで安価なものは1万円ぐらいからあります。
u87

指向性

マイクには指向性があります。
「どの方向・角度からの音を拾うのか」ということですね。
単一指向性(カーディオイド)、双指向性、無指向性などがあり、状況によってマイクを使い分けます。
マイクによっては、これらの指向性を切り替えられるものもあります。
sikousei
アコギやボーカルの録音には単一指向性のマイクが適しています。
正面からの音だけを拾うので、周りの余分な音・ノイズが入りにくく適しています。
またハウリング対策にもなります。

双指向性は、向かい合って対談するラジオや楽器演奏などを、マイク1本で集音するときに便利です。

無指向性マイクは会議の収録、ライブハウスの観客席の音など、その場全体の音を録音したいときに使います。

ステレオマイク

ステレオマイクはアコギの録音に適しています。
ステレオマイクには集音の仕方によってAB方式、XY方式、MS方式という3つのタイプがあります。

AB方式

単一指向性マイクや無指向性マイクを使います。
マイク間の距離は、数十cm~1mぐらい離して設置します。
条件次第で位相が問題になることがあります。
ab

XY方式

単一指向性マイクを90~120度ぐらい開いて設置します。
マイクの位置が近いので位相のずれは起きません。
広いステージなど、音源が広い時は不向きです。
xy

MS方式(ミッドサイド)

単一指向性マイク(ミッド)と双指向性マイク(サイド)を使います。
LはM+S、RはM-S(ミッドに、サイドの位相を反転した信号を足すということ)でLRに変換します。
ミッドとサイドの音量バランスでステレオ感を調整できます。
ms

アコースティックギターのレコーディングに最適なマイクは?

はじめてマイクを買うというのであれば、単一指向性のコンデンサマイクです。
コードストロークでジャカジャカ弾くだけであればダイナミックマイクもアリですが、アルペジオなどの指弾きなどはコンデンサマイクがおすすめです。
もちろんコンデンサマイクはボーカルの録音にも適しています。

コンデンサマイクはピンからキリで、1万円ぐらい~数十万円と価格に幅があります。
確かにプロが使うような高価なコンデンサマイクは良い音で録音できます。
しかし、数万円のコンデンサマイクが悪い音かというと、そうでもありません。

私は時々アコギの演奏を依頼されますがRODEのNT1-Aというコンデンサマイクで録音して、それがCDになったこともあります。
音質的に全く問題ありません。
宅録初心者でコンデンサマイクが欲しいという方は数万円でも十分だと思います。

またアコギはステレオでの録音もおすすめです。
特にアコギ1本で聞かせるような曲の場合、ステレオで録音すると自然な広がりが出ます。
MIX時に空間系のエフェクターで広げるよりも、はるかに有効です。

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